学習指導要領改訂とプログラミング学習

前回に引き続き、文部科学省のHPから情報を集めてみました。

文部科学省の論理構造

文部科学省のHPに掲載されている「小学校プログラミング教育の趣旨と計画的な準備の必要性について」というを読んでみました。

資料の構成は以下のようになっていました。

Ⅰ これからの社会と教育
Ⅱ 学習指導要領改訂と情報活用能力
Ⅲ なぜ小学校でプログラミング教育を導入するのか
Ⅳ 小学校プログラミング教育のねらいと育む資質・能力
Ⅴ プログラミングに関する学習活動の分類と指導の考え方
Ⅵ 令和2年度の全面実施に向けた計画的な準備の必要性
Ⅶ 参考資料(プログラミング教育)
Ⅷ 参考資料(ICT環境整備等)

Ⅱ 学習指導要領改訂と情報活用能力①

ココは小中高を問わず学習指導要領の改訂ポイントが記載されています。

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「情報活用能力」=「学習の基礎となる資質・能力」

『言語能力』と『情報活用能力』は学習の基礎

きっと

  • 『言語能力』は自ら『収集する情報の量、及び質』に作用する
  • 『情報活用能力』は情報の『活用方法』に作用する

ってことだと思う。

学校のICT環境を整備したうえで、ICTの活用方法を指導する。

きっと

  • 一人一台PC/タブレットが当たり前になる。
    • 授業で使うのが当たり前になる
      • 小中高等学校をすべてで、WiFi等のインフラ整備が進む。(サクサクが当たり前)
    • 自宅でも利活用するのが当たり前になる
      • 宿題等を自宅で実施する。
      • リモート授業等が発生する可能性が出てくる

ってことだと思いました。

疑問点

この時点での疑問点は

  • 学校用端末/自宅用端末は別?
    • 通学時に持ち歩く?
  • 学校用端末/自宅用端末はだれが買い与える?

という内容が気になります。

家庭でできること

親としては

  • 国語学習に力を入れるように、ITリテラシー学習にも力を入れる
    • IT技術やインターネットの『良い面/悪い面』をしっかりと教える。
    • しっかりとルールを決めて使わせる。
    • 使い方を見守る。
  • 家庭のIT環境を整える
    • 積極的に端末を与える
    • 『在宅授業×兄弟数』+『在宅勤務』に耐えうるIT環境を構築

ということが大切になってくるのかな?

それにしても、、、
公立学校の生徒にPC・タブレットが一人一台の時代がやってくるとはとても思えない、、、

情報活用能力を育成するための手段がプログラミング

  • 小学校のポイント
    • 文字入力の基本的な操作の取得
    • プログラミング的思考を育成
  • 中学校のポイント
    • 技術・家庭科(技術分野)においてプログラミングに関する内容を充実
  • 高等学校
    • 情報化において共通必修科目『情報Ⅰ』を新設

中学校・高等学校で何がどう変わるかはよくわかりませんが、
小学生のうちからPC等を使って文字入力等の操作を実施することのなるのは間違いなさそうです。

この時点では『プログラミング的思考』という単語は登場しますが、プログラミングを実施するかは不明です。

Ⅱ 学習指導要領改訂と情報活用能力②

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ICT技術によってもたらされる影響との向き合い方を教える

情報活用能力:情報及び情報手段を主体的に選択し活用していくための個人の基礎的な力

分類 具体例
情報活用の実践力 ICTの基本的な操作、情報の収集・整理・発信
情報の科学的な理解 プログラミング
情報社会に参画する態度 情報モラル

(英語と同様に)ICTを道具として活用できるようにすることで、 ICTによってもたらされる恩恵を享受できるようにする。 ICTの恩恵を享受できるかどうかは、個人の能力次第。 ってことかな?

参考文献

小学校プログラミング教育に関する資料:文部科学省